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川下りを楽しむ

夏になり、猛暑の日が続くと涼を求めて水辺へ行きたくなるものですね。海のレジャーに加え、最近はラフティング、キャニオニングといった山でもアクティビティが人気ですが、本格的なアウトドアはちょっと・・という人は、川下り(舟下り)はいかがでしょうか。木製の舟に乗り、船頭さんが歌う民謡を聞いたり景勝地を眺めたりしながら、川の流れに身を任せる。川下りは情緒を感じさせる、日本のアトラクションでもあります。

川下り(舟下り)とライン下りとは

川下り(舟下り)とは、舟に乗って川を下だりながら観光するアトラクションです。川下りはライン下りと呼ばれることがあります。これはドイツのライン川で絶景を臨む船観光にあやかってつけられた呼び名です。つまりは、ライン下りも川下りも同じです。

川下りは川下り専門の事業者によって運営されています。川岸に乗船場(出発点)が設けられ、そこから舟に乗って終点の下船場まで川を下りながら観光します。舟にはエンジンはついていません。船頭さんが竿で舟を操って、川の流れを読みながら険しい岩場の間を掻い潜っていきます。船頭さんは操舵技術もさることながらトークも巧みです。地元の民謡を歌ってくれることもあります。川の流れが穏やかな場所で、静寂の中に響き渡る船頭さんの歌声は旅情をそそります。

舟下りは夏以外のシーズンでも営業しています。 舟下りのベストシーズンは夏ですが、春には山を彩る新緑と花、冬には雪景色といった、四季折々の楽しみがあります。冬にはこたつ屋根のついた舟が運行することがあります。

川下りをするにあたって知っておきたいこと

川下りを楽しめる場所は日本各地に点在しており、たいてい数種類のコースが用意されています。運行距離は6km~10km、所要時間は30分~90分とさまざまです。年配の人がゆったり楽しめるコースもあれば、ちょっとスリリングな若者向けのコースもあります。

川下りを運営している業者は安全対策を講じているとはいえ、すべては川の流れ次第です。思わぬ事故が100%起きないとは言いきれません。乗船時に安全面についての説明はあるものの、通常は日本語のみなので、事前に多少の知識を持っておきたいものです。

ライフジャケット着用は必須です。

どんなに暑い日でもライフジャケットは必ず着用するよう義務化されています。以前、規制は厳しくありませんでしたが、事故が遭って以来、着用は厳しく義務付けられています。

乗舟時、停泊している舟に手を挟まれないように気をつけて

出発前の舟が停泊している時は、舟の縁に手を置いてはいけません。舟が数隻並んで停泊していると、波に揺られて舟と舟がぶつかり、その際に手を挟まれます。川下りが始まったら、もちろん縁をしっかり掴んでOKです。

水除シートを使って、濡れるのを防ぐ

舟には波除のプラスチックのシートとついています。流れが激しくなった時にそのシートを使って水しぶきや船に水が入って来るのを防ぎます。乗客の息が合わないと逆に水が入ってきてしまうので、川下りが始まった直後にみんなで一度練習してみることがあります。

ちなみに、船前方はシートがあっても水が入ってくることが大半です。水しぶきも激しいです。夏の暑い日は最高ですが、想像以上に濡れることを忘れずに。

舟下りの後、船着き場(出発ポイント)へ戻るバスが用意されていることがあります

船下りの後、乗船場までバスで乗せて行ってくれるサービスがたいてい用意されています。通常は追加料金なしで利用できますが、不安な場合は確認してください。

注意:舟に大きい荷物は載せられません。

スーツケース等の大きな荷物や、濡れたら困る荷物は舟に載せられません。船着き場でも荷物は預かってもらえません。大きな荷物がある時は、有料で船着き場までバスで運んでもらう(100円ほどの少額。場所による)、駅のロッカーを利用する、宿泊先で預かってもらう、等で対処することになります。

注意:川の状態・天候によっては運休することがあります。

川の水位等、状況によっては運休することがあります。川下りをする近辺で雨が降っていなくても、周辺の山で降っていれば川は増水するので、川下りは中止になることがあります。晴れているからと行ってみたら運休だった、ということにならないために、ウェブサイトで事前にチェックすることをおすすめします。

確実に乗るためには予約しておくと安心です。予約なしでも乗れますが、席が空いていない場合は次の時間の便に回されます。 大人数のグループ参加の場合は、事前予約が必要です。

おすすめ&東京からアクセスしやすい川下りスポット

天竜川 川下り (長野県飯田市)

天竜川ライン下り http://tenryuline.com/
豪快 天竜舟下り http://www.gokai-tenryu.com/

鬼怒川ライン下り (栃木県日光市鬼怒川)

鬼怒川ライン下り http://www.linekudari.com/

長瀞ライン下り (埼玉県秩父市長瀞)

秩父鉄道 長瀞ラインくだり http://www.chichibu-railway.co.jp/nagatoro/

最終更新:2017年7月
英語版記事: Things to know about Kawakudari boat tour

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